週刊「川柳時評」
2024年12月13日金曜日
「川柳スパイラル」22号
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「川柳スパイラル」は22号から誌面が刷新された。飯島章友が同人を降り、新たに6名が新同人として加わった。 宿題でドラ・ハッ・パーを埋める刑 まつりぺきん 屯する稚魚よウィリーで走るのだ 宮井いずみ まただよ 踊らない貝の絶滅 林やは 整理券もらった順に孵卵器へ ...
2024年11月29日金曜日
蕉風の付け方
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10月27日に国民文化祭ぎふ「連句の祭典」が岐阜市の「じゅうろくプラザ」で開催された。国文祭には例年、川柳ではなくて連句のイベントの方に参加している。 その前日、大垣の「奥の細道むすびの地記念館」を訪れた。芭蕉は大垣に四度来ている。『奥の細道』の終着が大垣で終っているのはよく知ら...
2024年11月22日金曜日
ねじまき句集を読む会
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11月17日、イーブル名古屋で「ねじまき句集を読む会」が開催された。青砥和子『雲に乗る』(新葉館出版)と瀧村小奈生『留守にしております。』(左右社)の二句集を読む会である。 午前の部は青砥和子の句集について。なかはられいこ、米山明日香歌、笹田かなえの三人が句集からピックアップした...
2024年9月14日土曜日
第12回文学フリマ大阪
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9月8日(日)に文学フリマ大阪が天満橋のOMMビルで開催され、主催者発表で4899名(出店者・1141名、一般来場者3758名)の参加があったという。盛会だったけれど、背中合わせのブースのスペースが狭く、移動しにくいという難点があってやや疲れた。 大阪ではじめて文学フリマが開催さ...
2024年8月30日金曜日
江畑實『創世神話「塚本邦雄」』
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前回は彦坂美喜子『春日井建論』を紹介したので、短歌つながりで今回は江畑實『創世神話「塚本邦雄」 初期歌集の精神風景』(ながらみ書房)を取り上げる。 塚本邦雄の初期については楠見朋彦『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫)を読んだことがあり、『水葬物語』までの日々が書かれていた。江畑の本...
2024年8月24日土曜日
綺語ならぬ言葉はありや―彦坂美喜子『春日井建論』
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今年は春日井建の没後20年に当たり、「井泉」108号の小特集では春日井の歌集や歌について同人各位が文章を寄せている。彦坂美喜子は「井泉」2016年から「春日井建の詩の世界」、2020年から「春日井建の短歌の世界」を連載してきたが、今回の108号で完結したのと同時に『春日井建論―詩...
2024年8月16日金曜日
「水脈」67号
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北海道江別市で発行されている川柳誌「水脈」67号(編集発行人・浪越靖政)が届いたのでご紹介する。巻頭に浪越の「真島久美子句集『恋文』を読む」が掲載されている。その時々の話題が毎号紹介されていて、66号では「暮田真名著『宇宙人のためのせんりゅう入門』を読む」、65号は「哀悼 石田柊...
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