週刊「川柳時評」

2024年1月26日金曜日

土井礼一郎歌集『義弟全史』

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昨年出版された歌集のなかで土井礼一郎の『義弟全史』(短歌研究社)のことが気になっている。「かばん」12月号の特集でこの歌集が取り上げられていて、郡司和斗、川野芽生、斎藤見咲子による書評のほか、作者自薦25首が掲載されている。興味深いのは「いきもの図鑑」で、「さまざまないきものが登...
2024年1月5日金曜日

龍の俳句など

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今年は辰年である。まず柴田宵曲の『俳諧博物誌』(岩波文庫)から龍の俳句を紹介しておこう。 芋糊や龍を封じてけふの月  由々 龍神のくさめいく度おそ桜  友水 龍宮もけふは江戸なり塩干潟 政信 海老上臈龍の都や屠蘇の酌  如蛙 五月雨や小龍の合羽浮海月  山夕 龍の駒卦引の道をむ...
2023年12月22日金曜日

2023年回顧(連句篇)

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昨年『現代連句集Ⅳ』(日本連句協会)の編集にたずさわって、現代連句の歴史を改めて振り返ってみる機会をえた。連句に対する関心は潜在的に広がっている。小津夜景は『現代連句集Ⅳ』にエッセイを寄稿していて、連句実作の経験をふまえてこんなふうに書いている。 「連句を始めて以降、俳句を作った...
2023年12月15日金曜日

2023年回顧(川柳篇)

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「川柳スパイラル」19号の特集は「石田柊馬の軌跡」である。追悼号とは銘うっていないが、同人・会員の作品に柊馬作品を踏まえた句が多く掲載されている。 夕暮れのポテトサラダという合図     畑美樹 コン・ティキもジンタも青い原っぱに   一戸涼子 にっこりと断言「妖精は酢豚に似て...
2023年12月8日金曜日

澤好摩の百句(高山れおな・「翻車魚」7号)

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「翻車魚」7号に高山れおなの「澤好摩の百句」が掲載されている。 澤好摩は高柳重信に師事し、「俳句研究」の編集に携わった。1991年に俳誌「円錐」を創刊。現代俳句のなかで独自の存在感をもつ人だった。 高山れおなは次のように書いている。 「今回の『澤好摩の百句』は追悼企画のように思わ...
2023年11月29日水曜日

『起きられない朝のための短歌入門』

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「川柳は外向的でなければ生きてゆけないのである」とは渡辺隆夫の言葉だ。川柳は自分たちの世界に閉じこもっているだけでは刺激もないし発展性もない。同時代の短詩型諸ジャンルで起きていることには常にアンテナを出しておくことが必要となる。川柳に入門書がないわけではないが、評論や読みの分野が...
2023年9月22日金曜日

現代連句の40年

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日本連句協会の前身である連句懇話会が創立されたのは1981年のことだった。私の連句歴は約30年で、創立時のことは直接知らないが、昨年『現代連句集Ⅳ』の編集に関わって、現代連句史を振り返る機会を得た。 最近、山地春眠子さんから「杏花村」のコピーをいただいた。「杏花村」は、わだとしお...
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自己紹介

如月和泉
本名・小池正博。川柳人・連句人。句集にセレクション柳人『小池正博集』『水牛の余波』(邑書林)評論集に『蕩尽の文芸―川柳と連句』(まろうど社)がある。
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