週刊「川柳時評」
2022年8月19日金曜日
「川柳スパイラル」創刊5周年の集い
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8月も後半に入り、すこしずつ季節が移り変わってゆく。 瀬戸夏子から「一夏蕩尽」という冊子を送ってもらった。2019年11月26日の日付のある文章と「2022、短歌についておもうこと」の二つが収められている。二つの文章の最初に同じ短歌が引用されている。 吹きとほる夜の草生のぴあに...
2022年8月13日土曜日
「川柳スパイラル」15号と大阪句会
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時評を更新する時間がとれないままに、ものごとがそれなりに進んでゆく。いろいろな想念が浮かんでは消えてゆくが、何もかも書くことはできないし、何が本質的なことなのか後になってみないと分からないことも多い。 暮田真名の発信力が目覚ましい。「ユリイカ」8月号の特集「現代語の世界」に暮田...
2022年7月22日金曜日
小池康生句集『旧の渚』
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俳誌「奎」には若手俳人の作品が掲載されているので、現代俳句の動向を知るのに便利だ。22号から同人三人の句を紹介する。 沈丁花病みても夜行性の母 中山奈々 行く春のあなたの声に角砂糖 煙ることにはじめから なっていた 細村星一郎 大木にいくつか窓がある恐怖 抜け落...
2022年7月15日金曜日
平岡直子句集『Ladies and』
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朝日新聞の「短歌時評」に山田航の「歌人が川柳に驚く訳」が掲載されたのは2021年4月18日だった。山田は「最近、若手歌人のあいだに現代川柳ブームが訪れている」と述べ、その理由として次のようなことを挙げている。「短歌の中の〈私〉と作者が同一視される近代的な読まれ方に窮屈さを覚えてい...
2022年7月9日土曜日
滋野さちと兵頭全郎―「現実」と「拡張現実」―
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第12回高田寄生木賞は千春の「川柳とパートナーと私」が受賞した。この賞は野沢省悟の編集発行している「触光」が募集しているもので、当初は川柳作品が対象だったが、第7回から「川柳に関する論文・エッセイ」を募集するようになった。千春のエッセイは川合大祐句集『スロー・リバー』や千春自身の...
2022年7月1日金曜日
Z世代の川柳と短歌―暮田真名と初谷むい
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暮田真名の『ふりょの星』と平岡直子の『Ladies and』が左右社から発行され、現代川柳の季節がやって来たという感じがする。これまでも先人たちの努力によって川柳は継承・発信されてきたのだが、従来の川柳界の枠を越えて現代川柳が盛り上がりを見せている。その直接的な転機となったのは2...
2022年6月17日金曜日
初谷むい『わたしの嫌いな桃源郷』のことなど
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初谷むいの第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(書肆侃侃房)が5月に刊行された。初谷のことを最初に意識したのはツイッター名の「む犬」が記憶に残ったからだったか、それとも短歌の友人から若手歌人では初谷むいが面白いと聞いたからだっただろうか。2017年の「瀬戸夏子は川柳を荒らすな」にも彼...
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