週刊「川柳時評」

2020年12月26日土曜日

2020年回顧

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年末になった。コロナ禍で大変な一年だったが、現代川柳の動向について振り返っておきたい。以前も書いたことがあるが、戦後の現代川柳に関して私は次のような区分を考えている。 現代川柳第一世代 中村冨二・河野春三から墨作二郎・時実新子まで 現代川柳第二世代 石部明・石田柊馬から渡辺隆夫...
2020年12月23日水曜日

田中雅秀句集『再来年の約束』

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私は田中雅子とは連句人として交流があるが、彼女は俳人としては田中雅秀(たなかまさほ)の名で金子兜太に師事し、「海程」に所属。現在は「海原」同人である。このたび第一句集『再来年の約束』(ふらんす堂)が上梓された。 再来年の約束だなんて雨蛙   田中雅秀 句集の中には文語の句もあ...
2020年12月11日金曜日

いわさき楊子『川柳人が楽しむエモい漱石俳句』

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飯塚書店といえば、田口麦彦の川柳書を多く出している出版社である。 『川柳表現辞典』『現代川柳入門』『川柳技法入門』『時事川柳入門』などの辞典・入門書をはじめ、『穴埋め川柳練習帳』『地球を読む』などの読みやすい本、写真と川柳のコラボによる『フォト川柳への誘い』『アート川柳への誘い』...
2020年12月6日日曜日

素粒社の二冊の本(鴇田智哉・小津夜景)

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湯川秀樹のエッセイに「知魚楽」というのがある。一時期、高校の教科書にも掲載されていたので、よく知られていることと思う。 荘子と恵子が川のほとりを散歩していた。 荘子「魚がのびのびと泳いでいる。これこそ魚の楽しみだ」 恵子「君は魚ではない。どうして魚の楽しみが分かるのか」 荘子「君...
2020年11月28日土曜日

尾崎放哉と自由律俳句

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紅葉を見に須磨離宮公園に行ったついでに、須磨寺に立ち寄った。 須磨寺は尾崎放哉が大正3年(1924)6月から翌年春まで境内の大師堂の堂守をしていたところである。ここは放哉にとって句作開眼の地であって、俳誌「層雲」に彼の句が爆発的に掲載されることになる。 あすは雨らしい青葉の中の...
2020年11月13日金曜日

雑誌を読む楽しみ(連句誌・短歌誌・川柳誌・俳誌)

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この秋、10・11月に出た雑誌(連句誌・短歌誌・川柳誌・俳誌)を拾い読みしてみよう。 「みしみし」という連句誌がある。2019年4月創刊で、現在7号(2020年秋)まで発行されている。同号から連句の付け合い(三句の渡り)で印象に残った箇所を挙げておきたい。 飛躍的認知の歪みかも...
2020年11月6日金曜日

現代川柳とは何か

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『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)が刊行されて、現代川柳に対して新たな関心が寄せられつつあるようだ。 現代川柳への関心はここ数年来じわじわと広がってきたという実感がある。今年前半には『金曜日の川柳』(樋口由紀子編著・左右社)が上梓され、句集についても『雨曜日』(広瀬ちえみ・文...
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自己紹介

如月和泉
本名・小池正博。川柳人・連句人。句集にセレクション柳人『小池正博集』『水牛の余波』(邑書林)評論集に『蕩尽の文芸―川柳と連句』(まろうど社)がある。
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