週刊「川柳時評」
2020年8月28日金曜日
片恋以外は平家に非ず―瀬戸夏子第三歌集『ずぶ濡れのクリスマスツリーを』
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残暑のはずなのに真夏日が続き、だらだらと過ごす毎日だが、瀬戸夏子の歌集『ずぶ濡れのクリスマスツリーを』が届き、緊張感が走った。『そのなかに心臓をつくって住みなさい』『かわいい海とかわいくない海』に続く第三歌集である。正岡豊の『四月の魚』が現代短歌クラシックスの一冊として発行される...
2020年8月1日土曜日
リモート連句体験記
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「大阪連句懇話会」は2012年2月にスタート。関西を中心とする連句グループである。大阪・上本町の「たかつガーデン」を会場とし、今年4月に第30回を開催する予定だったが、コロナ禍で中止となった。6月になって少し状況が落ち着いたので7月に再開する予定だったのが、第二波が来たので集まれ...
2020年7月24日金曜日
岡井隆と現代川柳の接点
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現代川柳が短詩型文学の読者の目に触れるかたちで取り上げられることは、従来少なかったのだが、岡井隆・金子兜太の共著『短詩型文学論』(紀伊國屋書店、1963年)はその貴重なケースであった。この本は岡井の短歌論と金子の俳句論から構成されているが、現代川柳に触れているのは金子の俳句論の方...
2020年7月10日金曜日
井上信子と女性川柳(新興川柳ノートⅡ)
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瀬戸夏子が柏書房のwebマガジンに連載している「そしてあなたたちはいなくなった」からは多くの刺激を受けているが、特に「女人短歌」の創刊をめぐって、北見志保子と川上小夜子について書かれた文章は興味深かった。 「彼女たちはなんども試みた。当然のようにそれは厳しい戦いだった。彼女た...
2020年7月3日金曜日
曲線立歩句集『目ん玉』(新興川柳ノートⅠ)
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コロナで何もできず、先へ進めないので、過去の川柳遺産を振り返ることが多くなってしまう。書架を整理していると、曲線立歩の句集『目ん玉』(2003年)が出てきた。曲線立歩(きょくせん・りっぽ、1910年~2003年)は新興川柳期に川柳をはじめ、長い柳歴をもっている。今日はこの川柳人を...
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2020年6月26日金曜日
真夏の夜の匂いがする
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しばらく更新できなかったので、この間のことを日記風にまとめておく。 5月×日 広瀬ちえみ句集『雨曜日』(文学の森)が届く。 句集を出すという話は聞いていたので、楽しみにしていた。 今年はこれまで長いあいだ川柳と向き合ってきた川柳人が成果をまとめる年なのかも知れない。樋口...
2020年5月9日土曜日
森山文切川柳句集『せつえい』のことなど
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4月×日 ダニエル・デフォーの『ペスト』を読む。 1665年、ロンドン、ペスト流行。死者約7万人だったという。 デフォーは統計的な数字を克明に記述している。 記録文学だと思っていたら、ペスト流行時、デフォーは5歳だった。ルポではなくて小説なのだった。 ある意味でカミュの...
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