週刊「川柳時評」

2015年5月30日土曜日

滋野さち句集『オオバコの花』

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この時評で何度か紹介してきた東奥文芸叢書に新たな一冊が加わった。滋野さち句集『オオバコの花』である。滋野は青森市在住の川柳人、おかじょうき川柳社、川柳触光舎に所属。「触光」では現在「誌上句会」の選を担当している。 滋野は「バックストローク」「川柳カード」にも投句していて、201...
2015年5月24日日曜日

現代川柳の縦軸と横軸

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5月17日(日)に大阪・上本町の「たかつガーデン」で「現代川柳ヒストリア+川柳フリマ」が開催された。川柳のフリーマーケットとしては、かつて「WE ARE」が東京で開催して以来のことである。参加者74名、うち歌人が13名、俳人が7名。そのほかに受付を通っていない方が若干おられるかも...
2015年5月15日金曜日

追悼・津田清子

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5月5日、津田清子が亡くなった。享年94歳。 津田清子は前川佐美雄に師事して短歌をはじめたが、やがて橋本多佳子と出会い俳句に転じた。「天狼」にも投句して山口誓子の指導を受けている。「圭」主宰。私の敬愛する関西の俳人がまたひとりいなくなった。 句集『無方』を改めて読んでみた。 ...
2015年5月9日土曜日

楢崎進弘の川柳ワールド

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「逸」35号に楢崎進弘(ならざき・のぶひろ)が書き下ろし作品300句を掲載している。タイトルは「地図を読む」。 楢崎といえば、『現代川柳の精鋭たち』(北宋社、2000年)に掲載された「わけあってバナナの皮を持ち歩く」は強烈な印象を残している。それ以後、楢崎の句をまとまって読む機...
2015年5月3日日曜日

強権に確執をかもす志

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連休でゆっくりしているうちに、短詩型の世界ではいろいろなことがどんどん進んでゆく。 特に俳句の動きが活発だ。 「文学界」5月号の巻頭表現は佐藤文香の「夏の末裔」10句。写真は安藤瑠美。(一か月近く前に発行されていたのに、いまごろになって気づいた。) みずうみの氷るすべてが...
2015年4月25日土曜日

ふわりと・くるりと・つるりと―畑美樹の川柳

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今回は「川柳カード」8号に掲載されている畑美樹の作品を読んでゆきたい。 「三拍子」というタイトルの十句である。 雲梯をふわりと越えて波になる 小学校のころ校庭に雲梯というものがあった。 はしごを水平にしたような遊具でぶらさがりながら伝い進んでゆく。 今でも公園で見か...
2015年4月17日金曜日

『関西俳句なう』

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関西短詩型文芸の地盤沈下が言われるようになって久しい。 俳句について言えば、かつて関西には独自の存在感を示す俳人が何人もいた。 鈴木六林男・永田耕衣・八木三日女・橋閒石などの名が思い浮かぶ。これらの一時代を画した作者たちが亡くなったあと、関西の短詩型の世界は何だか元気がない。...
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自己紹介

如月和泉
本名・小池正博。川柳人・連句人。句集にセレクション柳人『小池正博集』『水牛の余波』(邑書林)評論集に『蕩尽の文芸―川柳と連句』(まろうど社)がある。
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